「UR賃貸住宅」最近はCMも流れていて昔より認知度が上がってきましたが、
まだイメージふんわりな方も多いかもしれません。
今回は「UR賃貸住宅」に住むメリット・デメリットについてまとめております。
賃貸物件お探しの方、是非参考にしてください。
はじめに
CMで吉岡里帆さんと千葉雄大さんが「礼金・仲介手数料ナシ♪ナシ♪」と
UR賃貸のメリットを歌っていますが、私もその特徴以外は詳しく知りませんでした。
この度のFIRE生活開始にあたり固定費削減の為、数ヶ月前から賃貸物件を探してますが、希望条件に合う物件がなかなか見つからず、たどりついた先が「UR賃貸住宅」でした。
・家賃 :¥80,000以下
・最寄駅:関東のターミナル駅
・建物 :マンション(RC)
・間取り:1LDK〜2LDK、ベランダあり
・階数 :3階以上(最上階NG)
・方角 :南向き
・立地 :駅からは遠くてもOK
・その他:遮音性が高い
これまで賃貸物件に6軒住んできましたが「UR賃貸住宅」は初めての為、どのような特徴があるのか、入居条件はどうなっているのかを徹底調査しました。
調査結果まとめたものをこちらに共有いたしますので、UR賃貸ご検討の方は是非ご活用ください。
UR賃貸住宅のことを勘違いしていませんか?

UR賃貸と検索すると、サジェストで「UR賃貸 恥ずかしい」と表示されます。
これは何故なのでしょう?
その理由として「団地」というイメージが強く「低所得者が住む」というイメージを持たれている方が多いからと言われています。
取扱物件の多くが「団地」で築年数も古いというのは事実です。
しかしながら、URの建物のほとんどは、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造のため、耐震性や耐火性、防音性に優れています。
現在ではタワーマンションのタイプもあります。
リノベーションが行われているケースもあり、水まわりの快適性にこだわった物件や「無印良品」「IKEA」など企業コラボしたおしゃれなリノベーション物件も増えてます。
ですので、昔からのイメージは払拭した上で検討された方が良いと思います。
ちなみに「公営住宅」とも混同されている方もいらっしゃるかと思いますので、下記表へ簡単にまとめましたのでご参考ください。
UR賃貸住宅 | 都営住宅・区営住宅 | 都民住宅 | 公社住宅 | |
運営組織 | 独立行政法人都市再生機構 (UR都市機構) | 東京都住宅供給公社 (JKK東京) | 東京都住宅供給公社 (JKK東京) | 東京都住宅供給公社 (JKK東京) |
主体 | 半官半民 | 公営 | 公営 | 公営 |
対象 | ファミリー/単身者 | ファミリー/単身者 | ファミリー | ファミリー |
家賃 | 民間よりやや高い | 安い | 民間よりやや安い | 契約家賃制度による |
礼金・仲介手数料・更新料 | なし | なし | なし | なし |
敷金 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 |
保証人 | 不要 | 必要 | 必要 | 必要 |
申込方法 | 先着順 | 抽選方式/ポイント方式 | 先着順 | 先着順 |
収入条件 | 一定基準以上 | 一定基準以下 (低所得者層向け) | 一定基準以下 (中所得者層向け) | 一定基準以上 |
UR賃貸住宅に住む5つのメリット

初期費用・更新料・保証人不要
CMで歌われているとおり「礼金なし、仲介手数料なし」
そして「保証人(保証料)」も不要です。
引っ越しにかかる初期費用を抑えられるのは大きなメリットですよね。
また「更新料」も不要なので、契約は面倒な手続きなく自動更新。
※敷金は必要です
おトクな割引制度がたくさん
・近居割(親族2世帯が近居し合う:家賃割引)
・U35割(契約者35歳未満:家賃3年間おトク)
・そのママ割(満18歳未満の子の扶養世帯:家賃3年間おトク)
・子育て割(子育て世帯で収入要件を満たす世帯:最大9年間家賃20%おトク)
・フリーレント(対象物件限定、最大2ヶ月家賃なし ※期間限定)
民間賃貸にはないおトクな制度を活用して、固定費を削減することが可能。
節約効果抜群ですね!
敷地や部屋の面積が広い
敷地がとにかく広いので、その中に物件が複数建築されているケースが殆ど。
建物(棟)同士の距離が確保されているので、日当たりや風通しが良い。
また今後、目の前に大きな建物が建つ心配もなく安心です。
物件によっては、敷地内に公園・スーパー・保育園・病院などを備えているところもあり利便性の良さも特徴です。
部屋も広めに作られていて、間取りのわりに面積が広い物件も多いようです。
リノベーションした部屋がたくさん
必要に応じて部屋の設備を修繕したり、一部を新しくしたりと安心で快適な住まいを提供してくれています。
メンテナンスもしっかりしていてリノベーションした部屋も多いです。
UR賃貸の物件検索ページで「リノベーションしたお部屋」というタグが貼られています。
耐震性に優れている
地震大国の日本で暮らす以上、耐震性は重要。
URの住宅は耐震基準で求められる耐震性を確保されているので安心。
UR賃貸住宅に住む5つのデメリット

入居申込条件と審査基準が厳しい
1. 申込者本人の平均月収額が基準月収額以上ある方
申込者の平均月収額が、下表記載の基準月収額以上あること。
平均月収額:給与収入や事業所得、不動産所得、雑所得(年金等)など、将来も継続すると認められるもの。原則として過去1年間の合計額を12で割った額。いずれも課税対象になっているもので、かつ証明できるものに限る。
家賃額 | 基準月収額 |
82,500円未満 | 家賃額の4倍 |
82,500円以上 20万円未満 | 33万円(固定額) |
20万円以上 | 40万円(固定額) |
家賃額 | 基準月収額 |
62,500円未満 | 家賃額の4倍 |
62,500円以上 20万円未満 | 25万円(固定額) |
20万円以上 | 40万円(固定額) |
上記条件に満たない場合の入居方法もあります。
Q:基準月収額に満たない場合は、入居できないの?
A:家賃等の一時払い制度(家賃等の前払い)や貯蓄基準制度(月額家賃の100倍以上の貯蓄額)をご利用いただくことにより、基準月収額の要件に代えることができます。
また、親族との収入の合算(基準月収額や基準貯蓄額が1/2以上ある場合)や、高齢者、障がい者、父子母子世帯、学生の方は、扶養等親族が基準月収額や基準貯蓄額を満たせば申込むことができる場合がございます。
詳しくはURの店舗にお問い合わせください。
公式サイト:よくある質問より
2. 日本国籍の方、またはURが定める資格を持つ外国籍の方で、継続して自ら居住するための住宅を必要とする方
3. 単身者もしくは現に同居し、または同居しようとする親族のある方
4. 申込者本人を含めた同居世帯全員が、URが定める入居開始可能日から1か月以内に入居でき、物件内で円満な共同生活を営むことができる方
5. 申込者本人を含めた同居世帯全員が暴力団員などではない方
※審査基準についての詳しい解説は、公式「URくらしのカレッジ」をご参考ください。
民間賃貸より家賃がやや高め
UR賃貸物件はメンテナンスがしっかりなされているが故、リノベーション費用や設備修理費などが上乗せされている為、民間の賃貸物件より家賃がやや高めに設定されているようです。
しかしながら、前述したメリット「初期費用」「更新料」がかからない為、長期的に考えた場合は民間賃貸よりも経費削減につながるケースもあります。
駅から遠い物件が多い
駅から10分以上離れた場所にあることが多く、中にはバス利用物件もありますので、
通勤・通学を考えると、少し不便かもしれません。
リモートワークが可能な方は、割安物件を探しあてることも可能かも。
駅から近い物件は家賃も高く人気もある為、空室待ちとなることが多いようです。
建物や設備が古い
1955~1975年頃に開発された古い物件などはエレベーターがない、洗濯機の排水口がなく浴室に排水といったケースもあるようです。
しかしながら大規模リニューアルで設備が改善されていることもあるため、こちらについては内見でチェックするしかないですね。
網戸がない
これは物件によりけりのようなので実際に検証できておりませんが、情報収集する限りは覚悟しておいた方が良いみたいです。
ついていない物件に入居となった場合でもUR側では用意してくれない為、網戸が必要な方は自前で手配するしかなさそうです。
おわりに

いかがでしたでしょうか。
これまでイメージしていた「UR賃貸」と違った印象を持たれた方も多いのではないでしょうか。
私の方は、入居希望物件を決めたのですが、現在「空室待ち」状態です・・
どうやら人気物件らしく、空きが出てもすぐに埋まってしまうそうなので逃さないようにしないと。
ちなみに空室が出て個別に連絡はしてくれないようなので、毎日ネットでチェックが必要です。
Q:希望する物件に空室が出たら連絡してくれるの?
A:空室情報につきましては随時更新されておりますので、UR賃貸住宅Webサイトまたは店舗でご確認ください。
公式サイト:よくある質問より
「UR賃貸」のメリットに魅力を感じた方は、検討してみてはいかがでしょうか。
怜悧に「サバイブ」していきましょう!
コメント