以前、話題となっていた「ゆるい就職」。
各メディアで大きく取り上げられていましたよね。
“働き方の多様化”を提示するという意味では、当時サイドFIRE(セミリタイア)を目指していた私にとっても興味深い試みでした。
しかしながら「新卒の若者から25歳までの若者限定」というところに少し危うさを感じます。
この「ゆるい就職」は正社員雇用ではなく、“週3日勤務で月給15万円の派遣や契約社員等の仕事をマッチングする”という趣旨のものです。
この先の生計を立てて行く上で、具体的なビジョン・意志を持っている若者であればこの試みに参加しても全く問題ないと思います。
しかしながら金融資産を殆ど持たず、特別なスキルもビジョンも無い若者については、目先の甘い誘惑に安易に飛び込まず、先ずは正社員で働いてみるのも選択の一つではないかと個人的には感じます。
「年功序列/終身雇用」が崩壊している日本社会ではありますが、待遇面だけを見るとまだまだ圧倒的に正社員が有利であることも事実ですし。。

バブル時代にもてはやされた「フリーター」明確なビジョンも持たずにただ「拘束されない自由な働き方がいい!」と能動的にフリーターになった方の中には、その後苦労されている方も多いようです。
我々がその世代で、実際にその過程を見てきました。
同じ轍を踏まないようにしてほしいですね。
そもそもこのような仕組みは、サイドFIREを目指す中高年にこそ需要があるのではないでしょうか。
※特に「金融資産>人的資本」を達成した方に。
ライフスタイルは様々です。
個人の自由です。
しかしながら、それはあらゆるものと共存共栄していく中で、最低限のルールを遵守してこそ成り立つものです。
他者の生命・自由・財産を脅かすことなく、自立出来るのなら、どんなライフスタイルを選択するも個人の自由です。
現在、先進国においては「社会保障制度の見直し」が最重要課題となっております。
やむを得ない状況により、社会的/経済的弱者となっている方には、セーフティネットが必要です。
しかしながら、ただ自分が楽をしたいという理由から他者や制度をあてにする人間を養っていくだけの体力は、現在の日本社会には残っておりません。
今後、「社会保障制度改革」は加速度的に進むことでしょう。
今後は今まで以上に、自活できる基盤や仕組みを明確にした上で、あらゆる選択をしていかないと自滅する可能性が高いのではないでしょうか。
慎重になりすぎるのもどうかと思いつつ、サイドFIRE(セミリタイア)実践中の自身においても肝に銘じて、今後の計画を練ってまいります。
厳しい時代をサバイブしていくためには、綿密な戦略が必要になってきています。
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